灘伏見 2026.4.18-19

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近世

🗾 灘のMAP ― 五郷と宮水、樽廻船

今津・西宮・魚崎・御影・西郷の位置、宮水帯、江戸への航路。

灘五郷マップ

兵庫県の大阪湾沿岸に広がるなだは、西宮にしのみやから神戸市灘区にかけての約20キロメートルの沿岸えんがん地帯に、日本最大の清酒せいしゅ産地を形成している。五つの「ごう」に分かれ、それぞれ独自の歴史と蔵元くらもとを持つ。

大 阪 湾 六 甲 山 (標高931m・仕込み水の源) 🌊 宮水地帯 (西宮〜今津) 硬度:高・鉄分:極微 発酵力:旺盛 西宮 西郷 今津 今津郷 魚崎 魚崎郷 御影 御影郷 西郷 西郷(神戸) 🚢 樽廻船ルート 大阪 → 江戸(太平洋沿い) N ↓S :五郷(蔵の集積地) :宮水地帯 :樽廻船ルート

灘五郷それぞれの特徴

郷の名 主な所在地 代表的な蔵元 特記事項
西郷にしごう 西宮市南部 白鷹しらたか日本盛にほんさかり大関おおぜき 宮水発祥の地。1840年代に山邑太左衛門やまむらたざえもんが宮水を発見
今津郷いまづごう 西宮市今津・香枦園 沢の鶴さわのつる・白鹿 宮水地帯に含まれ、辛口の男酒の産地として著名
魚崎郷うおざきごう 神戸市東灘区魚崎 浜福鶴はまふくつる神戸酒心館こうべしゅしんかん(福寿) 阪神大震災(1995年)で大きな被害を受け復興
御影郷みかげごう 神戸市東灘区御影 菊正宗きくまさむね剣菱けんびし白鶴はくつる 灘最大の郷。伝統的な生酛きもと造りを守る蔵も現存
西郷にしごう(神戸) 神戸市灘区岩屋〜六甲道 沢の鶴さわのつる(一部)・灘神戸酒造 六甲山の伏流水を利用した仕込みが中心

宮水について

宮水みやみずは西宮市内に湧く硬水こうすいで、硬度は約180〜200mg/L(炭酸カルシウムたんさんかるしうむ換算)。カルシウムかるしうむカリウムかりうむリン酸りんさんが豊富で、酵母の栄養源となる。鉄分てつぶんがほとんど含まれないことも清酒品質に好影響を与える。六甲山系の砂礫層を通り、地下で海水と淡水が混合してこの独特な水質が生まれる。

1840年(天保11年)ごろ、酒造家しゅぞうかの山邑太左衛門が西宮の水で仕込んだ酒が特に発酵良好かつ風味優れることを発見し、以来「宮水みやみず」と呼ばれるようになった。現在も西宮市内の宮水地区みやみずちく(戎川沿い)では採水が続けられている。

六甲山と水の恵み

標高931mの六甲山ろっこうさんは古くから「水の山みずのやま」と呼ばれ、花崗岩質の山体がミネラル分を溶け込ませながら水を濾過する。灘五郷の蔵々はその伏流水の恩恵おんけいを一千年以上にわたって受けてきた。

注目の蔵元

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